料理教室で技量向上 食育ソムリエら真剣に
2020/7/3
JAあいち中央産直振興部食育対策委員会は、同JA産直店舗に並ぶ旬の農産物を使ったアイデア料理を学び、店舗での食育活動につなげるため、外部講師を招き料理教室を開いています。同会は、2010年度に発足。当初は、会議や視察研修、収穫体験、試食会などを主に行っていたが、同JAの食育ソムリエらのスキルアップに力を入れるため、19年4月から料理教室を始めました。
講師には同JA広報誌「ACT」の人気コーナー「旬をいただきます」で料理を紹介している小瀧由美子氏を招き、旬を迎え同JA産直店舗に多く出荷される農産物をテーマに新しい食べ方を学びます。食育ソムリエのほか、パートやアルバイトなど毎回10人前後が参加。様々な立場の職員が参加できるように調整し、店舗内外の職員間のつながりも強めています。参加者からは「旬の農産物がたくさん食べられる料理で勉強になる」や「他の農産物でも作れる料理が多くアレンジしやすい」、「盛り付けや色合いなど見て楽しめることも大事」などといった意見が多く好評です。帰店後は、職員間でレシピを共有し、来店者への情報発信に努めます。
7月3日には、8月に旬を迎えるトウガン、カボチャ、イチジクをメインテーマに、「冬瓜のラタトウイユ」、「かぼちゃのピラフ・ポーチドエッグ添え」、「イチジクのフラン」を作りました。小瀧氏は、代替できる食材の紹介や食材の特徴に合わせた調理方法のコツなどを伝えながら調理しました。参加者はメモを取ったり質問したりしながら見学した後に、班ごとに分かれて調理しました。
同会の犬塚哲委員長は「新型コロナウイルスの影響で店舗での試食は中止しているが、消費者にはレシピを提供している。試食が行えるようになったら、教室で学んだことをいかしながら、旬の農産物を紹介するコーナーを作っていきたい」と話しました。
同JA産直振興部では、79人が食育ソムリエの資格を取得。全12店舗に食育ソムリエを配置し、お客様に農産物の旬や特徴、食べ方の提案などを行い、生産者と消費者の橋渡しをしています。
料理教室の様子