愛知の伝統野菜カリモリ定植
2021/2/6
JAあいち中央管内の碧南市で、2月からハウス内トンネル栽培によるカリモリの定植作業が始まりました。
カリモリは、形が俵型で果形は緑色、果肉は白色の漬物用のウリで「あいちの伝統野菜」の一つ。主に奈良漬の原料となる他、地元ではしょうゆ漬けや粕漬けなどで食べられています。シャリシャリとした食感と独特の歯ごたえが特徴で、最近は簡単に作れる和え物やサラダ、焼酎でつける浅漬けも人気です。
約10アールのハウスで早生カリモリを栽培する辻聖さんは2月6日に、マルチを張った110センチ幅の畝に、手作業で400本の苗を定植しました。一週間前にマルチを張り、トンネルを仕立てておくことで地温を上げ、定植の環境を整えてきました。定植後は苗ごとに紙のキャップを丁寧に被せていきました。
辻さんは「温度が上がりすぎないように、トンネル内の換気や水の管理をしっかりと行っていきたい」と話しました。
同部会は3人が約54アールのハウスで早生カリモリを栽培。出荷は5月中旬~6月下旬をピークに、8月上旬まで続き、JAを通じて、県内市場や京都の漬物加工業者に流通します。総出荷量は約60トンを見込みます。
カリモリの苗を丁寧に定植する辻さん
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