露地イチジク 春の管理学ぶ
2021/3/12
JAあいち中央いちじく部会は3月12日、安城市と碧南市で露地イチジクの春期栽培講習会と接ぎ木講習会およびこよみ説明会を併せて開きました。2会場で部会員ら計103人が参加。露地イチジクの栽培管理が本格的に始まるのを前に、晩霜への対策や発芽期のかん水、病害虫防除など3月から4月の栽培管理方法を学びました。
県西三河農林水産事務所農業改良普及課の中村遼太朗技師は「例年よりも温かく晩霜害が心配されるので、予防資材を使うなどの対策をして欲しい。昨年は5月以降に乾燥が続いたので、かん水できる準備も併せて進めてもらいたい」と呼び掛けました。
接ぎ木講習会では、他品種の栽培特性を生かす「接ぎ木」の技術が紹介されました。「違う品種を組み合わせることで、より多収で管理しやすいイチジクの樹にしていける。主枝ではなく結果枝に接ぐことで、定着しなかった場合のリスクも軽減できるので、試験的に導入していってほしい」と話しました。
部会では、安城市・碧南市・刈谷市・高浜市で162人がハウスと露地併せて28ヘクタールで栽培しています。ハウスイチジクは3月下旬、露地イチジクは8月上旬から出荷が始まる予定。中京・京浜・北陸地区の各市場へ約410トンの出荷を見込んでいます。
接ぎ木の仕方について説明する
中村技師(左端)
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