冬の特産作り本番 うま味が凝縮、切り干し大根
2021/12/15
JAあいち中央管内の刈谷市北部地区で、冬の風物詩の切り干し大根作りが最盛期を迎えています。
大根を専用の機械で15センチほどの細切りにした後、畑に設置した長さ45メートルほどの網棚の上いっぱいに広げます。冷たい「伊吹おろし」にさらして2日間ほど天日干しされたダイコンは水分が飛び、しっかりとした歯ごたえのある、甘みと旨みが凝縮された切り干し大根になります。
同地区では、丘陵地を中心に秋冬ダイコンを約6ヘクタールで栽培。切り干し大根は、煮物や酢の物、味噌汁などに使うのが一般的となっているが、水で戻してサラダの材料とするなど手軽な食べ方も普及し、産直店舗でも人気を集めています。
同市東境町でダイコンを栽培している近藤勝行さんは、細長く切ったダイコンを網棚の上に広げる作業を妻の絹江さんと一緒に進めます。この日は約400キロのダイコンを干しました。
近藤さんは「今年は播種後の天候に恵まれ、台風もなく順調にダイコンが生育した。刈谷の風土はおいしい切り干しダイコン作りに向いている。煮物やかき揚げなどでおいしく食べてもらえるので、ぜひたくさんの人に手に取ってほしい」と話しました。 切り干し大根作りは1月下旬まで行われる予定です。
細長く切ったダイコンを
網棚の上に広げる近藤さん