特産加工品づくりに力
JAあいち中央食育対策委員会
2021/4/8
JAあいち中央産直振興部食育対策委員会は、2020年度から特産加工品づくりに積極的に取り組んでいます。20年度に商品化された特産加工品は、即席みそ汁、いちじくジャム、イチジクフィナンシェ、チンゲン菜入り和風だしスープ、まろやか緑茶の5種類。いずれも同委員会で味やパッケージを決めてきました。
同委員会は、食育活動として食と農の結びつきを深め、地元農産物の魅力を発信することを目的に10年度に発足。同JA産直店舗の食育ソムリエを中心としたメンバーは、生産者と消費者の架け橋として食育活動の理解促進に取り組んできました。19年度からは食育ソムリエらのさらなるスキルアップを目指し、月に一度の料理教室を受講。20年度から、食育ソムリエらの意見を取り入れた産直店舗で販売する特産加工品づくりにも力を入れ始めました。
これまで同JA産直店舗で販売する特産加工品づくりは同部産直課で行われてきました。「実際に販売する現場の意見を取り入れたい」と同課の岩戸省二課長から同委員会に協力を求め、毎月行われている料理教室で特産加工品の検食や意見交換を行い、協議を重ねました。参加者が率直な意見を出し合い、時間をかけてみんなが納得できる味、パッケージを決めています。岩戸課長は「みんなの意見を取り入れることで特産加工品のレベルは確実に上がった」と話しました。特産加工品づくりを共に行うことで、本課と現場の連携が密になった年となりました。
同教室には毎回各店舗から異なる職員が選ばれるため、参加者は店舗の代表で参加しているという意識が強まっています。同委員会で学んだことや話し合ったことは、帰店後、店舗内で共有しています。自分たちで作り上げたことで、販売促進意欲も変わったといいます。積極的に勧められるようになり、売り上げも上がっています。さらに、ポップの共有化や売場のアドバイスを行うなど同委員会が販売促進を率先して行うことで、各店舗の業務の軽減にもつながっています。
同委員会の犬塚哲委員長は「お客様・生産者・従業員が三位一体となって思いを伝えあう橋渡しを目指している。コロナ禍により試食ができない分、いかに食と農の大切さを伝えられるかが大事になってくる。産直店舗は女性客が多く、女性従業員の意見はとても重要。地元農産物が核の産直だが、特産加工品も産直の目玉の一つとなるようにしたい」と話しました。 現在進行中の特産加工品もあり、今後も順次商品開発し販売していく予定です。
特産加工品のパッケージデザインを
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