野菜育ててみよう 中学生をサポート
2021/4/30
安城市立安城西中学校は4月30日、安城市福釜町の同校で、特別支援学級の生徒8名を対象に、野菜苗の定植指導を行いました。野菜苗は同町のJAあいち中央ファーマーズマーケットでんまぁと安城西部で生徒自身が教員同伴のもと購入しました。講師には地域で農業を営む石川正男さんが務め、定植の仕方を丁寧に説明しました。
同校では、野菜作りを通して仕事の楽しさを知り、食を取り巻く環境を学ぶことを目的として、2020年度に校内での野菜作りを試行しました。成果物は教職員限定で販売、試食として家に持ち帰るなどされました。21年度は、栽培に関して的確なアドバイスを受けて教育効果を高めることや、地域の方との関わりを持つことが大切だと考え、JA営農企画部営農企画課に協力を依頼。同課から石川さんの紹介、管内のJA支店からのサポートを受け、今回の取り組みが本格的に始まりました。
同校の間瀬理恵子特別支援学級主任は「地域の協力を得て、活動の支援を受けることが出来た。野菜を育てることで命の大切さを知ってもらい、販売することで働くことの楽しさを学んでほしい。現金をもらうことは、生きる力にもつながっていく」と話しました。
石川さんは「野菜作りを通じた教育に共感した。一年を通じた支援の中で、農業への興味をより深めてもらえれば」と話しました。
同部の平岩秀明部長代行は「学校教育と地域農業をつなげる支援が出来た。野菜作りを通じて、食の大切さや地域農業への理解を深めて欲しい。これからも農業への幅広いニーズを受ける地域の窓口として、相談に乗っていきたい」と話しました。
定植の仕方を説明する石川さん(左)