JAあいち中央

ＪＡあいち中央知立東支店（知立市）は１２月８日、特殊詐欺を未然に防いだとして、安城警察署長から感謝状を贈られました。

１１月４日、同支店に７０代８０代の夫婦が息子名義の通帳から２５０万円の出金に訪れました。対応した同支店の店舗リーダーの岩井美紀さんは、本人でないと出金できないと説明し、詳細を聴き取ったところ「息子から『すぐにお金が必要で、１時間後に家に取りに行くので用意しておいて』と言われた」と話しました。岩井さんは同支店の塚本英貴支店長とともに対応し夫婦が慌てた様子であることや「息子の電話は壊れて、番号が変わっている」と答えたことなどから詐欺を疑い、同署に通報したことで詐欺被害を未然に防ぎました。

通報により駆け付けた同署員が夫婦に「だまされたふり作戦」を依頼。協力を得られたことから、受け子役の男性の検挙につながりました。

岩井さんは「お客様は騙されているとはずっと思っていなかった。疑うことは心苦しいが、騙されていることが分かり『ありがとう』と言われたとき、気づけてよかったと思った。窓口では常にお客様と話すことで変化に気づけると思うので、これからもお客様との会話を大事にし、笑顔で利用してもらえるようにしたい」と話しました。塚本支店長は「お客様の行動がいつもと違うという気づきが被害の未然防止につながった。これからも地域の皆さまの大切な財産を守っていきたい」と話しました。