JAあいち中央

安城市は１２月１５日、安城市桜町の安城市役所で第３７回安城市農業賞表彰式を開きました。地域づくり活動部門など３部門で１団体と個人２人が受賞しました。同市では、同市農業の一層の振興を資するため、地域農業の発展に努力している人（団体）や農業経営が他の模範となる人（団体）、農業後継者で今後活躍が期待される人（団体）などを毎年表彰しています。

地域づくり活動部門では、高棚地域において、農地や水路の維持保全、農業用施設の長寿命化を行っている「高棚環境向上委員会」が受賞しました。同会は、２００７年の設立以来、農地の草刈りや水路の泥上げ、用排水路の補修など、精力的に活動を継続。地元小学校や老人クラブなどと連携した稲作体験を行うなど、住民とともに活動し地域の発展にも大きく貢献しています。

営農部門では、イチゴ生産を主に水田・畑作の複合経営を営み、ＪＡあいち中央いちご部会長や愛知県いちご生産組合連合会長などを歴任し、地域農業の維持・発展に精力的に取り組み、地域の雇用創出にも寄与した同市藤井町の富田隆義さん、農業青年奨励部門では、米・麦・大豆を栽培する同市桜井町の野村篤志さんが表彰を受けました。

富田さんは「長年務めてきたＪＡを辞めて、家業を継ぐ形で農業を始めた。在職中も自分の農業経営を考えてきたが、改めて人を使う難しさを実感している。自分自身がまだまだではあるが、新規農業者をどのように育成していくかという事も考えながら邁進していきたい」と抱負を語りました。