トピックスレポート
目ぞろえしっかり ケイトウ5万本へ
2023/7/28
- 出荷規格を確認する会員ら
JAあいち中央碧南クルクマ部会は7月27日、お盆前の出荷に向け生育や栽培管理などを確認するため、部会員の圃場を巡回しました。部会員や県、JAあいち経済連、JAの担当者ら10人が参加。各圃場で意見を交わしながら品質向上に向けて意識を統一しました。
今年は3月上中旬の球根定植後天候に恵まれましたが、4~5月に朝晩が涼しかったことから生育が平年より2日ほど遅れました。7月に入り気温も上がり、晴れの日も続いたことからお盆前の最盛期に向け生育は順調に進んでいます。品質は色・ボリュームともに良好となっています。県西三河農林水産事務所農業改良普及課の田中義浩主任専門員は「気温が高くなっている。苞焼けや色抜けなどが起こらないように、しっかりと暑さ対策をしてほしい」と話しました。
部会は8人が約1.1ヘクタールの無加温ハウスで、苞葉がピンク色の「シャローム」を中心に、緑色の「チョコゼブラ」、白色の「モンブラン」など20品種を栽培します。「シャローム」が全体の5割を占めます。出荷は6月上旬から始まっており、10月下旬までに、東北、関東を中心に甲信越、中京市場に約35万本を計画しています。
クルクマは東南アジア原産のショウガ科の植物。暑さに強く、ハスの花に似ていることから、仏花用に新盆、旧盆の需要に合わせて栽培しています。夏場でも日持ちが良く明るい色の品種が多いことから、ブライダルやフラワーアレンジメント、花束用としても人気があります。