JAあいち中央

トップページ

お問い合わせ

公文式の「学習療法」 認知症予防に一役 JAあいち中央が導入

2023/10/4

  • 「学習が楽しみ」と担当者に伝える施設利用者(右)

JAあいち中央は、学習塾を展開する公文教育研究会が提供する「学習療法」を、JAのデイサービス3施設で取り入れています。効果的な認知症予防につなげたい考えです。同社によると、JAのデイサービス施設で学習療法を取り入れたのは全国で初めてだといいいます。

計算や読み書きの成果だけでなく、取り組んだこと自体を認めて肯定することを意識して介護サービスを提供します。その一環で、同社の学習療法に着目しました。デイサービス安城北の大見昌江所長は「この療法を通じて『自分にも計算や読み書きができる』と自信が付き、自然と周囲の人たちと関われるようになる。失語症が改善した利用者もいる」と効果を実感します。

今後、5施設で60人を超える介護スタッフが学習療法を指導できるようにする考えです。

学習療法は、利用者と介護スタッフがコミュニケーションしながら音読と計算を中心とした教材を用いた学習をすることです。認知機能やコミュニケーション機能、身辺自立機能など維持・改善につながるとされます。同社の教材は、利用者に合わせた18段階で構成。高齢者にとっても読みやすい色や大きさで、厚みのある紙を使うなどの配慮をしています。