JAあいち中央

トップページ

お問い合わせ

地ビール着々 大麦増産 栽培3年目3ヘクタールに

2023/11/14

  • 晴天の中、播種される二条大麦

安城市の生産者有志でつくる「大麦の会」は、オール安城産の地ビールの原料となる二条大麦の生産を本格化させました。11月14日には、同市寺領町の圃場3ヘクタールに「ニューサチホゴールデン」の種をまきました。前年産に比べて1ヘクタールの拡大となりました。メンバーも1人増えて5人となり、グループの意欲は高まっています。

取り組みは、同市赤松町で地ビールの製造・販売を手がける安城デンビールの石川伸代表取締役の発案がきっかけです。石川代表が「オール市内産のビールを作りたい」という夢を語り、賛同した生産者が協力を申し出ました。生産者は「大麦の会」を組織。2021年から二条大麦の栽培を始めました。種子はJAあいち中央がJAあいち経済連を通じて供給しています。

同社はグループが生産した二条大麦を用い、市内産原料100%の地ビール「DEN STAR BEER(デンスタービール)安城ペールエール」を醸造。23年に発売しました。

この日は、グループのメンバーや同社の社員、JAの担当者ら6人が見守る中、3度目となる播種作業を実施しました。収穫は来年5月中旬を見込んでいます。グループ代表の石川智一さんは「作付けが3年目となり、作業・流通ともに確立してきた。安城デンビールが求める品質に近づけるため、施肥設計を考えながら栽培している。二条大麦の栽培を通じて一緒に地域を盛り上げていきたい」と話しました。

同社のシニアブルワーの廣部里栄さんは「生産者の協力はありがたい。町内のイベントで地ビールを使ってもらえるようになってきた。認知を広げるためにPRをしていく。安城市の地ビールといえばこれだと言ってもらえるビールになればうれしい」と話しました。