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1団体2個人を 安城市農業賞で表彰

2023/12/21

  • 受賞者(最前列左2人目から6人目まで)と
    安城市農業振興協議会委員

安城市は12月21日、安城市桜町の安城市役所で第38回安城市農業賞表彰式を開きました。地域づくり活動部門など3部門で1団体と個人2人が受賞しました。同市では、同市農業の一層の振興を資するため、地域農業の発展に努力している人(団体)や農業経営が他の模範となる人(団体)、農業後継者で今後活躍が期待される人(団体)などを毎年表彰しています。

地域づくり活動部門では、箕輪町地域において、農地や水路の維持管理、農業施設の長寿命化を目指して活動している「箕輪町環境保全会」が受賞しました。同会は、地域資源保全活動に非農業者への参加を積極的に呼びかけ、多くの一般家庭や企業と協力し、排水路の泥上げなどの清掃活動に取り組み農地保全の理解を深めるとともに地域の連帯感を高めました。また、2023年11月に愛知県農地水多面的機能推進協議会が主催する「農地・水・環境の集い」の農地・施設保全活動部門において、非農業者との積極的な活動が評価され、最優秀賞である愛知県知事賞を受賞するなど、地域の農地保全のために地域住民の方々と共に活動を行い、地域の発展にも大きく貢献しています。

営農部門では、主に洋ランのシンビジウムを栽培し、2020年からはガーデンマムやユーカリなどの草花の栽培にも取り組み、安城市のみならず、JAあいち中央管内の農業や愛知県内の花き生産の活性化にも大きく貢献した同市桜井町の杉山義和さん、農業青年奨励部門では、農業後継者として米・麦・大豆やチンゲンサイの生産に取り組んでいる同市東端町の杉浦勝久さんが表彰を受けました。

杉山さんは「農業を取り巻く情勢が厳しい中、知恵を出しアンテナを張って情報を集め、生産技術の一層の向上、オリジナル品種による差別化、ブランド化による高付加価値、消費者ニーズに合った商品作りなどに取り組み、対外的にも花育活動、SNS等で、花の持つ役割・魅力を発信し、年代を問わず需要を掘り起こしていきたい。自ら生産した植物を「素晴らしい!」と感動してもらえる商品作りを目指して、これからも頑張っていきたい」と抱負を語りました。

安城市農業賞は、碧海郡購買販売組合連合会の会長として、共同購入や共同販売、販路拡大などに積極的に取り組み、農業経営の合理化や多角経営の実践を推進し、長年にわたって安城農業の発展に力を尽くした岩瀬和市氏の遺志を生かして設けられた農業振興資金を活用し、1986年度に創設。以来、岩瀬氏の功績を長く伝えるとともに、安城農業の振興に努めた方を顕彰しています。