トピックスレポート
杉浦千秋さん(碧南市) 全中会長賞 社会参画部門(個人)は県内初
- 農山漁村女性活躍表彰
2024/3/14
- 禰冝田市長(左端)と、全国農業協同組合中央会長賞を受賞した杉浦さん(左から2人目)
農山漁村男女共同参画推進協議会主催の2023年度農山漁村女性活躍表彰で全国農業協同組合中央会長賞を受賞した碧南市前浜町の露地野菜生産者の杉浦千秋さんが3月14日、県、JAあいち中央とともに碧南市松本町の同市市役所を表敬し、禰冝田政信市長に受賞を報告しました。杉浦さんの長年の食農教育及び地産地消の推進とブランドニンジン「へきなん美人」のブランド力向上に注力し、地域農業の発展に尽くしたことが評価されました。女性地域社会参画部門(個人)においては、県下初の受賞です。
杉浦さんは1979年に就農。83年に愛知県の生活改善グループである農村輝きネット・あいち「前浜ひまわりグループ」に加入し、地元の農産物及び加工品を使った料理イベントを開いてきました。2003年に地域の伝統食・郷土食・行事食などの食事に関する技術を持つ者として「輝きネット・あいちの技人」に認定され、以降同市の小学生を対象とした食農教育活動を20年継続して実施しています。
ブランドニンジン「へきなん美人」を自ら栽培する傍ら、08年から市内の希望する小学校において栽培体験学習をJA碧南人参部会の一員として始めました。23年度までに延べ4180人が体験しています。21、22年度は部会の部会長を務め、地元のみならず都市圏での「へきなん美人」のPRを強化し、知事及び国会議員表敬訪問、各種イベントへ参加しました。現在も「へきなん美人」を全国区に押し上げるべく、その牽引役として活躍しています。
杉浦さんは「家族や仲間、JAや関係者の協力があってこそ受賞できた。食農教育活動を通して、市内の子どもたちが『へきなん美人』に愛着を持ってくれているのが分かる。今後も子どもたちに本物の美味しさを伝えていきたい」と喜びを語りました。
禰冝田市長は「『へきなん美人』といえば、杉浦さんだと思っている。長い活動の中で苦労もあったかと思うが、地域のリーダーとして活躍してもらっている。これからもPR活動に取り組んでもらいたい」と話しました。