トピックスレポート
地ビールで地域振興 大麦収穫、8月にフェスも
2024/5/10
- 好天の中、収穫される大麦
安城市産の大麦で地ビールの製造・販売を計画している安城デンビール株式会社は、同市内で農業を営む「安城ビール麦の会」と協力して、これまで原料として使用してきた輸入大麦を地元・安城市産の大麦に切り替える取り組みを進めています。5月10日には安城市で同会として3年目の収穫が行われました。
同社の石川伸代表取締役が、地元の農家にオール安城市産のビールを作りたいという夢を語り、賛同した農家が協力を申し出たことがきっかけです。有志で集まった農家4人が「安城ビール麦の会」を組織しました。この日収穫された大麦の品種は「ニューサチホゴールデン」で、昨年11月中旬に市内約3ヘクタールで播種されたものです。今作は断続的に降雨が続き、湿害を受けた圃場が一部見られましたが、気温が高かったこともあり、全体的に生育が旺盛になりました。水分を確認しながら、適期収穫に取り組んでいます。
同社の石川代表取締役は「8月17日に第2回安城ビアフェスタを開く。安城産大麦のビールをぜひたくさんの人に味わってもらいたい」と話しました。 同会の代表を務める石川智一さんは「今年で3年目を迎え、試行錯誤しながら栽培することで、安定したビール麦ができた。ビール麦を通じて、実需と一緒に安城市を盛り上げていきたい」と話しました。
今後は発芽検査でモルト加工に適正であるとの結果が出れば、製麦(発芽・焙燥)、粉砕などの工程を経て、仕込みが行われます。