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苗配送 働き方を改善 他部門から応援 負担減

2024/5/12

  • 水稲苗を組合員指定の圃場に並べていく堀尾さん
    (前右から3人目)ら

JAあいち中央営農部農畜産課の水稲育苗関連業務で、当JA他部門職員が応援職員として組合員指定場所への水稲苗の配送などを行いました。同課職員の休日出勤負担の軽減と他部門職員が営農業務に携わる機会の提供が目的で初めての取り組みです。4月13日から5月12日の作業を行う休日9日間に、14人の応援職員は1人あたり1~3回出勤します。

同課では、JA管内の米の主な栽培品種「コシヒカリ」と「あいちのかおり」の水稲育苗を組合員から請け負い、安城市赤松町のJA総合センター内育苗センターから営農センターや組合員指定の場所まで配送する業務を行っています。田植え前の4月中旬から5月中旬は水稲苗の配送業務に追われます。これまで同課職員が休日出勤して対応してきましたが、大きな負担となっていました。

水稲苗の配送は、一度に多くの人員が必要で、営農に関する専門知識や技術がなくても行えることから、他部門にも営農関連業務に関心のある職員もいると考え、応援を募ることにしました。今年度準備した水稲苗箱は約45000枚で、同課職員の休日出勤は昨年度に比べ約6割減少しました。

4月27日には5人の応援職員が同課職員らと刈谷市北部地域の5カ所の圃場に水稲苗箱約3000枚を配送しました。JA桜井支店の堀尾茉那さんは「入組して4年目になるが、支店では信用・共済業務が中心で、JA職員として農業に関係する仕事にも携わってみたかった。大変だったが、少しでも経験できてよかった。営農業務にこうした業務があることや圃場でさらに2週間程育ててから田植えをすることを知ることもできた」と話しました。

同部の稲垣豊久副部長は「JAは総合事業でさまざまな部門で働く職員がいるが、農業のこと、営農事業のことはJA職員として知っていてほしい。今回取り組んで、日によって業務量に差が出てしまうことなど課題もでてきた。来年度は作業量に合わせた人員配置を行い、業務量の平準化に努めるとともに他部門職員の営農事業への理解促進にもつなげていきたい」と話しました。