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有機を選択肢に水稲で実証実験 刈谷市が除草機など実演

2024/6/11

  • 乗用型除草機で除草作業を行う農事組合法人よさみのメンバー

刈谷市は、西三河地域で初めて行政等が協同して水稲の有機農業実証実験に取り組んでいます。有機農業への関心が高まる中、同市内の農家に有機農業を営農の選択肢の一つにしてもらうことが目的です。

有機栽培は収量が少ないことに加え、手間がかかり、生産コストが増えることが課題です。栽培環境が同等の圃場で有機栽培と慣行栽培を行い、作業時間や収穫量、生産コストなどを比べ、検証結果を同市内の農家に提供します。同市から委託された農事組合法人よさみと、県やJAあいち中央の協力で2024年産の水稲から作業を始めました。同法人は、同市南部で米・麦・大豆を述べ約457ヘクタールを栽培しています。23年11月から土づくり、5月21日には田植えを行い、現在は除草作業の真っ只中です。

有機栽培では除草剤等が使えないため、除草・防草作業は最も負担になると言われています。6月11日には同市中川町の約30アールの有機農業実証実験圃場で乗用型除草機や新型アイガモロボット、ラジコン草刈機などスマート農業機器の実演が行われました。同市内の農家や関係者ら約50人が訪れ、実演された機器の説明を受けました。 同市産業環境部農政課の近藤浩課長は「有機栽培と慣行栽培の結果をもとにデータを農家に提供していく。有機栽培への取り組みの参考にしていただければ」と話しました。