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特産切り干し大根 ブータンから視察

2024/7/31

  • ダイコンを細長く切る機械を実演する近藤さん(右端)ら

JAあいち中央管内の刈谷市に7月31日、同市刈谷北部地区の特産品である「切り干し大根」づくりを学ぼうとJICAの事業によるブータン王国からの派遣者らが視察に訪れました。同地区で切り干し大根を生産するJA刈谷露地園芸部会の野々山智部会長と近藤勝行さんが作り方を説明しました。

JICAは、同国の山村で切り干し大根の事業化を計画しています。山村は過疎化が進み、換金作物が少ないため、移動に2日間かかる首都で販売できる加工品として、切り干し大根が挙がりました。同国ではダイコンを食べる習慣はなく、主に家畜の飼料に使われています。

訪れたのは、派遣者の農業者2人と農林関係省の普及員、そして同国とパートナーシップを結ぶ京都大学東南アジア地域研究研究所の安藤和雄連携教授の4人。切り干し大根づくりは冬に行われるため、近藤さんらは資料を基に生産の流れを説明したり、ダイコンを細長く切る機械の実演をしたりしました。安藤連携教授は「大変印象に残った。ブータンでも作っているダイコンを有効活用するための参考にしたい」と話しました。

近藤さんは「刈谷の切り干し大根の作り方が、ブータン王国で少しでも役に立つとありがたいと思って話をした。切り干し大根づくりが仕事として進むことを期待する」と話しました。