JAあいち中央

ＪＡあいち中央かりがね支店（刈谷市）は１１月７日、特殊詐欺被害を防いだとして、同支店と同支店職員の平岩茉子さんが刈谷警察署から感謝状を受け取りました。

１０月１１日、同支店に８０代の女性から「他の支店に行ったら現金がないと言われ、そちらの支店で出金したい」との電話があった。対応した平岩さんが話を聴くと、「息子からリフォーム代金などとして３００万円必要になったと連絡があった」と話し、使途先などを聴くとその内容に怪しいと感じたため、速やかに岩井美紀支店長代理に報告。平岩さんは、落ち着いて詳しく話を伺いたいので支店への来店を伝え、岩井支店長代理は同署へ連絡し警察官に対応を依頼しました。その後、女性が来店したため、岩井支店長代理が改めて聴き取り、駆け付けた警察官に対応を引き継いだことで、詐欺被害を防ぐことができました。

女性は当初、普段の取り引き支店であるＪＡ富士松支店に来店。３００万円という高額な出金であったことから、窓口担当者が出金を断り振込を勧めたところ手続きせずに帰った女性でした。引継ぎした警察官の事情聴取により、近隣のＪＡかりがね支店で手続きするよう犯人から誘導されていることが分かりました。

平岩さんは「お客様の大切な財産を守ることができて良かった。自分一人では不安だったが支店内で相談できる雰囲気・体制ができている。これからもお客様の些細な変化に気づけるようにしていきたい」と話しました。同署の藤嶋謙司署長は「こうした事件はお金だけの問題ではなく、騙された方は心にも多くのダメージを受ける。最後の砦として、金銭面と心の面の両方を防いでいただき感謝する」と話しました。