トピックスレポート
手塩にかけて加工 切り干し大根 寒風で品質良く
2024/12/17
- 細長く切ったダイコンを網棚の上に広げる一夫さん
JAあいち中央管内の刈谷市北部地区で、冬の風物詩の切り干し大根づくりが最盛期を迎えています。今年は気温がなかなか下がらなかったため、例年より1週間程遅い作業スタートとなりました。12月に入り、気温が下がり冷たい風も吹くようになり、品質の良い切り干し大根ができています。
切り干し大根づくりは、ダイコンを専用の機械で15センチほどの細切りにした後、田んぼや畑に設置した網棚の上いっぱいに広げます。冷たい「伊吹おろし」にさらして2日程天日干しすることで、水分が飛び、しっかりとした歯ごたえのある、甘みと旨みが凝縮された切り干し大根が出来上がります。
同地区では、丘陵地を中心に秋冬ダイコンを約80アールで栽培。切り干し大根は、煮物や酢の物などに使うのが一般的ですが、水で戻してサラダの材料とするなど手軽な食べ方も普及し、産直店舗でも人気を集めています。
同市東境町でダイコンを栽培している神谷一夫さんと妻の安子さんは、毎年切り干し大根を作っています。12月17日には、約100本のダイコンを細切りにして、長さ20メートル程の網棚に干しました。
安子さんは「冷たい風と強い日差しで、白くてきれいなおいしい切り干し大根ができるので、作業する日は天気予報をよくみて決めている。干すことで、ダイコンの甘みがギュッと増している。みそ汁に入れると体も温まるし、簡単にできるのでおすすめ」と話しました。