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1団体2個人栄誉たたえる 安城市農業賞表彰式

2024/12/20

  • 受賞者(最前列左から2、3、4人目と6、7人目)と安城市農業振興協議会委員

安城市は12月20日、安城市桜町の安城市役所さくら庁舎で第39回安城市農業賞表彰式を開きました。地域づくり活動部門など3部門で1団体と個人2人が受賞しました。同市では、同市農業の一層の振興を資するため、地域農業の発展に努力している人(団体)や農業経営が他の模範となる人(団体)、農業後継者で今後活躍が期待される人(団体)などを毎年表彰しています。

地域づくり活動部門では、コスモスまつりの開催を通して、農業への理解、町民との交流、学校教育との連携を深めている他、農業施設点検や農業用開水路の泥上げ、草刈り、清掃作業、小学生に対して農業体験を行うなど、地域全体で活動している「里の自然を守る会」が受賞しました。同会は、農業施設の延命化を図るため、開水路の地中化工事や補強工事といった長寿命化事業にも取り組んでおり、堀の深い開水路への転落事故防止や上部利用を図ることにより、農作業の利便性を高めています。

営農部門では、農事組合法人和泉営農組合の代表理事として、米・麦・大豆栽培に菊の栽培を組み入れた複合栽培に取り組み、水田でキャベツ、ブロッコリー等の栽培を行うなど、耕種作物と園芸作物の複合経営を行うことで効率的で高品質な生産による安定経営を実現させており、地域農業の持続的な発展に貢献した同市和泉町の沓名政勝さん、農業青年奨励部門では、JAあいち中央の梨生産部会や青年部、A・S4Hクラブ等に加入し、生産技術の向上や若手農業者との交流に積極的に取り組んでいる同市里町の後藤祐司さんが表彰を受けました。

沓名さんは「近年では環境に良い農業が求められている。低農薬、低化学肥料での生産計画、河川への汚漏水流出の低減、道路に土を落とさないことなど、ただ農産物を作っていれば良いという時代ではなくなった。今後は、後継者の育成はもちろん、近年、営農が困っている優良農地の減少問題について考えていく必要がある。市、町、地権者など各方面と話し合いを重ね、環境のことも考えた農業に取り組み、農地を守っていきたい」と抱負を語りました。

安城市農業賞は、碧海郡購買販売組合連合会の会長として、共同購入や共同販売、販路拡大などに積極的に取り組み、農業経営の合理化や多角経営の実践を推進し、長年にわたって安城農業の発展に力を尽くした岩瀬和市氏の遺志を生かして設けられた農業振興資金を活用し、1986年度に創設。以来、岩瀬氏の功績を長く伝えるとともに、安城農業の振興に努めた方を顕彰しています。

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