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景観、防災、まちづくり… 都市農業維持へ結集 価値普及に研究会

2025/1/31

  • 設立総会に出席した正組合員やその家族

JAあいち中央は1月31日、安城市赤松町のJA総合センター内生活館で、「JAあいち中央都市農業資産管理研究会」設立総会を開きました。JA管内の市街化区域内に農地を所有する正組合員やその家族、JA職員ら98人が出席。同研究会設立の趣旨や会則、役員の選任など4議案を審議し、全議案承認されました。

JA管内の碧海5市は、大正末期から昭和初期にかけて「日本デンマーク」と称され、愛知県内でも有数の農業地帯として栄えてきました。しかし、名古屋市から30km圏内という好立地から、近年、自動車産業を中心とした工業化および市街化がさらに進み、混住地で市街地およびその近隣における農地の維持や活用について様々な課題が認識されています。そこで、JA管内の都市農業に対し、都市農業振興基本法が定める良好な景観の形成や災害時の防災空間など、農地の多面的機能の発揮と有効な活用および適正な保全を通じて農業振興を図るとともに、豊かな農のあるまちづくりに資することを目的として同研究会が設立されました。

事務局を務めるJAの担当者は「多様な農業者の育成や都市農業を振興する観点において、農と住の調和するまちづくりのためにも、特定生産緑地制度の継続を含め、都市農業・都市農地の保全が不可欠であり、都市環境の維持・都市災害の予防に繋がっていく。この重要性を組合員と共に考えていきたい」と話しました。

当日は、同研究会の設立を記念して、一般財団法人都市農地活用支援センター計画部長主席研究員の小谷俊哉氏による記念講演「生産緑地制度と都市農地の保全方法~都市農地活用事例~」が行われました。

今後同研究会では、都市農業・都市農地に関する調査研究、情報提供、相談対応、都市農業・都市農地の持つ価値の普及啓発などに取り組んでいきます。

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