トピックスレポート
梨の摘蕾・摘花春先管理を学ぶ
- 梨生産部会
2025/3/12
山口専門員から授粉作業や摘蕾・摘花について説明受ける部会員
JAあいち中央梨生産部会は3月12日、安城市赤松町のJA総合センターで梨の栽培指導会を開きました。会は2回開かれ、あわせて約60人の部会員が参加し、授粉作業や摘蕾・摘花、病害虫防除など春先の栽培管理を確認しました。
県西三河農林水産事務所農業改良普及課の山口千明専門員が授粉作業や摘蕾・摘花についてポイントを押さえながら説明。「今年は昨年に比べて開花時期が早いと予想されているが、これからの気温によって前後するため、様子を見ながら作業を行ってほしい。花を咲かせるにはかなり貯蔵養分を消費する。開花前の今の時期に蕾を減らし、花を咲かせて実を成らせたい蕾にしっかり養分が回るようにしてもらいたい」などと話し、「開花後30日は大玉の梨を作るために重要な期間である。開花後は作業が多くなり負担も増えるため、今のうちから隙間時間などを使って摘蕾・摘花をしていってもらいたい」と呼びかけました。
病害虫防除については、生産資材メーカーであるイノチオプラントケア株式会社の金子遼太郎さんが説明。「梨の生育に影響を与える病気の一つ『黒星病』はカビが病原菌。カビが発生しやすい気温・湿度には注意し、発生前の防除を心がけてほしい」と話しました。
部会では、75人が約34ヘクタールで「愛甘水」「甘ひびき」「幸水」「豊水」「あきづき」「新高」の6品種を栽培しています。出荷は「愛甘水」が7月下旬から始まり、「新高」を最後に10月上旬まで続きます。安城梨として中京市場を中心に約140トンの出荷を目指します。