トピックスレポート
特産ニンジン 間引き順調に
- 碧南人参部会
2024/10/1
- 適期に行われる間引き作業
JAあいち中央管内の碧南市で、特産ニンジン「へきなん美人」の間引き作業が行われています。今年は、播種後の高温と大雨、虫害による発芽不良など生育遅延がありましたが、かん水や中耕、防除など圃場管理を徹底し、徐々に生育は回復しています。
JA碧南人参部会では、大きさのそろったニンジンを出荷するため、10アール当たり10万粒のコート種子をまき、本葉5枚前後に生長したことを目安に間引きしています。土寄せも欠かせない作業の一つです。地温を上げることやニンジンに地表からの酸素を届きやすくするため、約30センチの高畝で栽培していますが、雨風で畝の土が流れたり、地表が固くなったりするため、今後、収穫までに2~3回、土寄せや筋切りの作業が必要となります。
部会の杉浦勇二さんは、約3.5ヘクタールでニンジンを栽培。生育状況を確認して、6~8センチ間隔になるように手で間引いていきます。杉浦さんは「間引きは、ニンジンの大きさをそろえるために一番重要かつ手間のかかる作業。ニンジンの生育状態を確認して適期を見極め、収穫時期に合わせた間隔で作業を進めていく。青首やエクボが出ないように、中耕や筋切りもしっかり行っている。今年も良いニンジンを育てるため、手を抜かずしっかり栽培管理をしていく」と話しました。
同市は県内一のニンジンの産地。市南部地区を中心に117人が約118ヘクタール(2023年度実績)で栽培しています。ニンジン独特の臭みが少なく甘味が強いのが特徴で「へきなん美人」のブランド名で、中京市場を中心に、北陸や関西地方に出荷しています。
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