春をお届け へきなんサラダたまねぎ 1500トン出荷へ
2025/3/13
碧南市内で、極早生タマネギ「へきなんサラダたまねぎ」の収穫がスタートしました。JAあいち中央碧南玉葱部会は、極早生で辛味が少ない品種を限定して「へきなんサラダたまねぎ」のブランド名で出荷しています。部会は131人が約90ヘクタールでタマネギを栽培。その内生産者の約7割が約28ヘクタールで「へきなんサラダたまねぎ」を栽培しています。収穫の最盛期は3月下旬から4月上旬で、出荷は4月末までの期間限定です。
2025年産は、夏以降も長引いた高温や定植期の11月の大雨の影響で病気が発生し、苗の数がやや減少。生育期間の12月以降の乾燥と低温で1週間ほどの生育遅れがみられるが、品質は良好。今後の気温上昇で玉の肥大が期待でき、4月末までに1500トンの出荷を見込んでいます。中京市場を中心に北陸地方への出荷を行っている他、JA農産物ネット販売サイト「碧海そだち~オンラインショップ~」でも取り扱われています。
部会の杉浦勇二副部会長は3月13日、碧南市葭生町の圃場で「へきなんサラダたまねぎ」を収穫しました。実が柔らかいため機械ではなく、手作業で収穫し、葉と根を鎌やハサミで切り落とします。1~2日乾燥させた後、選果・選別して箱詰めします。
杉浦副部会長は「今作は苗づくりに苦労したが、非常に良くできている。『へきなんサラダたまねぎ』というネーミングのように、生のままサラダで食べてほしい。春らしく甘くてシャキシャキした食感を楽しんで」と話しました。
部会では4月10日の「愛知の新たまねぎの日」を先取り、6日に同市江口町の碧南市農業活性化センターあおいパークで「へきなんサラダたまねぎ」のPRイベントを開く予定です。
「へきなんサラダたまねぎ」を手作業で
収穫する生産者
良質出荷へ確認 極早生タマネギ 消費者に応える
2025/3/10
JAあいち中央碧南玉葱部会は3月10日、碧南市港本町のJA碧南営農センターで「2025年産(24年播種)碧南極早生玉葱目ぞろえ会」を開きました。部会員やJAあいち経済連、市場関係者、JA職員ら約60人が参加。市場情勢や出荷方法、出荷基準に関する申し合わせなどを行った後、サンプルを手に取り、形状や大きさなど出荷規格を確認しました。
部会では、辛みの少ない極早生品種を厳選して「へきなんサラダたまねぎ」のブランド名で4月末まで期間限定出荷しています。辛みが少ないため、生で食べる際に水にさらさずに食べられることから、消費者からの人気も高まっています。
25年産は、定植期の11月の大雨や高温による病害や12月以降の乾燥と低温により、5日程の生育遅れがみられますが、品質は良好。今後の気温上昇で、玉の肥大が期待でき、出荷のピークは例年通り3月下旬から4月上旬と見込んでいます。
部会の商品管理部門の磯貝保夫リーダーは「いよいよ出荷が始まる。改めて資料や実物を確認して厳しい目で作業してほしい。乾燥・選果・選別をしっかり行い、『へきなんサラダたまねぎ』のブランドの価値と信用を落とさないように出荷していただきたい」とあいさつしました。
碧南市は県内有数のタマネギ産地。部会員131人は、約90ヘクタールでタマネギを栽培。極早生から早生、晩生と続き、6月末まで出荷します。「へきなんサラダたまねぎ」は、部会員の約7割が約28ヘクタールで栽培しています。
サンプルを見て出荷規格を確認する
部会員ら
碧南市タマネギ 履歴の中間検証
2025/2/21
JAあいち中央碧南玉葱部会は2月18~21日の4日間、碧南市内2カ所の営農センターを窓口として、タマネギの栽培履歴中間検証を行いました。3月中旬から出荷が始まるタマネギの安全性を検証するために、毎年この時期に行われています。
部会員は9月の播種から2月中旬までに行った防除や施肥を記録した栽培履歴を持ち込み、JA職員が使用基準に則っているかや生育状況などを確認しました。4日間で圃場にして約350箇所分の栽培履歴が持ち込まれました。
JA営農部碧南園芸課の担当者は「今作は定植期の11月に多雨と高温が重なり病気の出る圃場が多く、特に防除が肝要な作となっている。ここから気温も上昇し病害虫に一段と警戒が必要となるため、適切な防除を呼びかけ安全・安心で品質良好なタマネギを多く出荷できるようにしていきたい」と話しました。
同市は県内一のタマネギ産地。部会では、131人が約90ヘクタールで栽培しています。このうち特産の「へきなんサラダたまねぎ」は約28ヘクタール。辛味の少ない極早生の7品種を厳選して、「へきなんサラダたまねぎ」のブランド名で販売しています。
栽培履歴を確認するJA職員(右2人)