高品質に仕上がる 碧南冬ニンジン「強み意識して」
2024/11/19
JAあいち中央碧南人参部会は11月19日、碧南市港本町のJA碧南営農センターで「2024年度産碧南冬にんじん目ぞろえ会」を開きました。部会員や県、JAあいち経済連、市場関係者ら約80人が参加。ニンジンの市場情勢や出荷方法、出荷基準に関する申し合わせをした後、サンプルを手に取り、形状や大きさなどを確認しました。
2024年度産は、播種後の高温と大雨、虫害による発芽不良と生育遅延がありましたが、かん水や中耕、防除など圃場管理を徹底し、生育は徐々に回復。サイズは小ぶり傾向であるが品質良好。出荷は11月15日から始まっています。
部会の加藤浩孝副部会長は「猛暑・酷暑のなか、お盆過ぎから播種が始まったが、台風の影響で播種できない時期があった。当初、発芽不良や虫による害で、一部蒔き直しもあったが概ね順調に生育。寒さが進むにつれて品質の良いニンジンが出荷できると思っている。しっかり目をそろえていただいて多くのニンジンを出荷していただきたい」とあいさつしました。
JAあいち経済連の川北陽平課長は「「へきなん美人」は着色・つやが良いこと、ニンジンの臭みが少ないこと、生食でもおいしく食べられることの3点をPRポイントとして愛知県の中でも唯一ブランド化が成功しており、消費者やバイヤーからも高く評価されている。それらのPRポイントを意識していただき、部会として目のそろった出荷をお願いしたい」と話しました。
部会は、同市南部地区を中心に109人が約110ヘクタールでニンジンを栽培。愛知県内一の出荷量を誇ります。「へきなん美人」のブランド名で、中京市場を中心に北陸や関西方面へも出荷し、7000トンの出荷を目指します。出荷は1~2月をピークに3月上旬まで続きます。
- サンプルを見て出荷規格を確認する
部会員ら
ニンジン出荷へ 栽培履歴を検証
2024/11/7
JAあいち中央碧南人参部会は11月5日~7日の3日間、碧南市内2カ所のJA営農センターを窓口に、ニンジンの栽培履歴中間検証を行いました。11月中旬から出荷が始まるニンジンの栽培管理を検証するため、毎年この時期に行われています。
部会員は8月の播種から10月下旬までの栽培管理を記録した栽培履歴を持ち込みました。JA職員は、防除履歴や施肥記録が使用基準に則っているかを確認するほか、現在の生育状況なども確認しました。
部会事務局を務めるJA営農部碧南園芸課の杉浦純さんは「部会員は施肥や防除の使用基準を守り、栽培・記録している。部会としてもしっかり検証しているので、安全・安心なニンジンをお届けする。まもなく『へきなん美人』出荷が始まるので、楽しみに待っていてほしい」と話しました。
同市は県内一のニンジン産地です。部会は市南部地区を中心に111人が栽培。ニンジン独特の臭みが少なく甘味が強いのが特徴で、「へきなん美人」のブランド名で中京市場を中心に北陸や関西地方に出荷しています。
- 適期に行われる間引き作業
特産ニンジン 間引き順調に
2024/10/1
JAあいち中央管内の碧南市で、特産ニンジン「へきなん美人」の間引き作業が行われています。今年は、播種後の高温と大雨、虫害による発芽不良など生育遅延がありましたが、かん水や中耕、防除など圃場管理を徹底し、徐々に生育は回復しています。
JA碧南人参部会では、大きさのそろったニンジンを出荷するため、10アール当たり10万粒のコート種子をまき、本葉5枚前後に生長したことを目安に間引きしています。土寄せも欠かせない作業の一つです。地温を上げることやニンジンに地表からの酸素を届きやすくするため、約30センチの高畝で栽培していますが、雨風で畝の土が流れたり、地表が固くなったりするため、今後、収穫までに2~3回、土寄せや筋切りの作業が必要となります。
部会の杉浦勇二さんは、約3.5ヘクタールでニンジンを栽培。生育状況を確認して、6~8センチ間隔になるように手で間引いていきます。杉浦さんは「間引きは、ニンジンの大きさをそろえるために一番重要かつ手間のかかる作業。ニンジンの生育状態を確認して適期を見極め、収穫時期に合わせた間隔で作業を進めていく。青首やエクボが出ないように、中耕や筋切りもしっかり行っている。今年も良いニンジンを育てるため、手を抜かずしっかり栽培管理をしていく」と話しました。
同市は県内一のニンジンの産地。市南部地区を中心に117人が約118ヘクタール(2023年度実績)で栽培しています。ニンジン独特の臭みが少なく甘味が強いのが特徴で「へきなん美人」のブランド名で、中京市場を中心に、北陸や関西地方に出荷しています。
- 適期に行われる間引き作業
栄養士の“卵”と交流 加工品商品化を前へ
2024/9/6
名古屋文理栄養士専門学校の学生ら4人は9月6日、碧南市特産のブランドニンジン「へきなん美人」の圃場を訪れ、最盛期を迎えている播種作業を見学しました。碧南人参部会の山中重信部会長は専用の機械で播種作業を実演し、碧南のニンジン栽培の歴史や作業の特徴などについて学生らの質問を受けながら説明しました。
同校では「食育指導」の授業で、地域の特産物への理解を深める活動・提案を行っています。2年前から碧南市特産のブランドニンジン「へきなん美人」に着目し、2022年度はピューレの開発、23年度は関係者に向けピューレを商品化につなげるための活動の成果発表会を行いました。24年度はピューレを広く一般的に商品化するための提案をしていく予定です。今回の見学は、栽培の様子を実際に見学することで「へきなん美人」への理解をさらに深めること、生産者と交流することで他品目の農産物にも着目して碧南の農業そのものを学ぶことが目的です。
同校栄養士科専任教員で管理栄養士の花﨑智惠美さんは「食育において人とのコミュニケーションは大切なことだと思っている。学生が直接現地に来て、畑や作業を見たり、話を聞いたりして、学ぶ機会をいただき感慨深い」と話しました。
山中部会長は「『へきなん美人』を使った加工品を作って『へきなん美人』をさらに広める提案を期待する。碧南では『へきなん美人』を筆頭に時期時期で様々な農産物が作られているので、見て、知って、学んだことを広めていってほしい」と話しました。 1月には、収穫作業を体験する予定です。
- 山中部会長(左)から播種機の説明を受ける学生ら
特産ニンジン 児童が種まき
2024/9/5
JAあいち中央碧南人参部会は、碧南市がニンジン産地であることや、特産ニンジン「へきなん美人」を子どもたちに知ってほしいと、部会役員らが同市内南東部にある4つの小学校に出向き、播種から収穫までを体験してもらう食育活動を10年以上行っています。
9月5日には同市浜田町の碧南市立大浜小学校で、3年生と特別支援学級の児童約90人が播種作業を体験しました。同部会の役員らが成形機などで畝を作り、種をまく溝を掘るなど圃場を準備しました。
児童らは、JA職員から種子の特徴や作業手順の説明を受けた後、同部会の山中重信部会長らと種をまきました。その後は、専用の機械で種子をまく様子を見学し、今後の管理方法の説明を受けました。
児童は「ニンジンの種ってとっても小さい」「ちゃんとお世話して、おいしいニンジンを育てたい」「機械での種まき、すごかった」と話しました。
山中部会長は「育てて食べる体験ができる魔法のような授業。かわいがって育ててもらえればニンジンが好きな子が増えると思っている。大きくなって遠くに行っても、碧南と言えば『へきなん美人』というおいしいニンジンがあると周りに言ってもらえることを願う」と話しました。
今後は、児童らが水かけや草取り、間引きなどの管理を行い、2月に収穫する予定です。
- 「へきなん美人」の種をまく児童
銘柄ニンジン種まき本格化
2024/8/21
JAあいち中央管内の碧南市で、ニンジンの播種作業が本格化しています。同市は県内一のニンジンの産地です。JA碧南人参部会は市南部地区を中心に、117人が約118ヘクタールでニンジンを栽培(2023年度実績)。「へきなん美人」のブランド名で、中京市場を中心に、北陸や関西地方に出荷しています。
部会の株式会社棚久永井是充代表取締役会長は、約3ヘクタールでニンジンを栽培。8月18日から専用の機械を使い、播種を進めています。肥料を施し整地した畑に、機械を引きながら135センチ幅の畝を作り、同時に一畝に4列、約3センチ間隔で種をまきます。播種期間中は早朝から圃場への散水を行い、日中に播種作業を行います。播種後約20日間は、毎日散水します。
永井さんは「病害虫対策をしっかりと行い、異常気象にも対応して、今年も例年通り品質の良いニンジンをより多く取れるように努力していく」と話しました。 播種作業は9月中旬まで続く予定です。
- 専用の機械を使って播種作業
ニンジン畑にトラップ 農薬削減へ300カ所
2024/8/6
JAあいち中央碧南人参部会は、碧南市内などニンジン圃場にハスモンヨトウ対策としてフェロモントラップを設置しました。農薬の使用回数を減らし、安全・安心な農産物を作ることを目的に行っています。8月中旬から始まる同市のブランドニンジン「へきなん美人」の播種作業前に毎年行っています。
8月6日には、碧南東部地区や前浜地区で部会員やJA職員ら18人が参加し、145カ所に設置。今後順次、同市内や隣接する西尾市内の圃場にも設置し、全体で約300カ所に設置します。
以前は、台風などの強風でトラップが飛ばされ回収していましたが、強風に耐えられる仕様にJA職員が改良。回収する手間や危険性が減る効果が上がっています。
部会の生産管理リーダーの角谷到さんは「ハスモンヨトウの幼虫は発芽後のニンジンの葉を食べてしまい、葉が少なくなるとニンジンの生育にも影響が出る。品質維持に防除は欠かせない。その他の対策も関係者や地域の方の協力の下、しっかり行っていきたい」と話しました。
部会は117人が約118ヘクタールでニンジンを栽培。県内一の出荷量を誇ります。2023年度は約7473トンを出荷しました。「へきなん美人」のブランド名で、中京市場を中心に北陸や関西、関東方面にも出荷しています。
- 圃場にフェロモントラップを設置する
角谷さん(右)と部会員
銘柄ニンジン 児童100人収穫
2024/1/31
JAあいち中央碧南人参部会は、碧南市がニンジンの産地であることや同市特産ニンジン「へきなん美人」を子どもたちに知ってほしいと、部会役員らが市内南東部にある4つの小学校に出向き、播種から収穫までの食育活動を10年以上行っています。
碧南市浜田町の碧南市立大浜小学校では1月31日、3年生児童約100人が9月の播種体験から育ててきた同市特産ニンジン「へきなん美人」を収穫しました。JA職員からニンジンの収穫方法について簡単な説明を受けた後、同部会の山中重信部会長らと一緒に、収穫を楽しみました。収穫体験後には、児童らからこれまで指導にあたった部会員らへ感謝が伝えられました。
山中部会長は「自分で育てたニンジンなので、いつも食べるニンジンより美味しく感じると思う。収穫したニンジンは家に持ち帰って、家族に自慢して、楽しんで食べてもらいたい」と話しました。
収穫を体験した児童は「種まきから収穫まで『へきなん美人』の育て方を丁寧に教えてもらえた。初めての体験だったけど、楽しくニンジンづくりができた」「農家さんのおかげで収穫することができた。家に帰ってたくさん『へきなん美人』を食べたい」と話しました。
- 児童が収穫した「へきなん美人」の
葉を切る山中部会長(右)
碧南ニンジン 給食に370キロ提供
2024/1/23
JAあいち中央碧南人参部会は1月23日の「碧南人参の日」にあわせ、碧南市の地産地消事業で給食メニューとして、同部会が栽培するブランドニンジン「へきなん美人」約370キログラムを碧南市2カ所の給食センターおよび同市内16カ所の保育園、こども園に提供しました。
子どもたちに地元の野菜の美味しさを知ってもらおうと2010年から始まった取り組み。幼稚園・小中学校では「にんじんきんぴら」と「へきなん美人の白みそ汁」、保育園・こども園では「碧南人参のきんぴらご飯」と「あったか汁」として給食に出されました。
同市旭町の碧南市立鷲塚保育園では給食の前に、部会から提供された葉付きの「へきなん美人」を使って、保育士が色や形、栄養、食べ方などを園児に教えた。園児は「へきなん美人」を触ったり、においをかいだりして、楽しく学びました。「家ではサラダでよく食べる。甘くて大好き」「給食に出るニンジンが楽しみ」と笑顔で話しました。
碧南市は冬ニンジンの指定産地に認定されており、県内一の出荷量を誇ります。「へきなん美人」の出荷は1、2月をピークに3月上旬まで続きます。「碧南人参の日」は、「いい(1)にん(2)じん(3)」と読む語呂合わせと、碧南人参がいちばん熟して甘くなる時期にちなんでつけられ、記念日は2008年から一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されています。
- 「あったか汁」に入った「へきなん美人」を食べる園児
碧南ニンジン生搾りでPR
2024/1/14
JAあいち中央碧南人参部会は安城市福釜町のJAファーマーズマーケットでんまぁと安城西部で1月14日、碧南市のブランドニンジン「へきなん美人」を知ってもらいたいと、PRイベントを開きました。同部会の部会員8人が店頭に立ち、「へきなん美人」の生搾りジュースを来店者に試飲してもらい、店舗での購入を促しました。
碧南市は冬ニンジンの指定産地に認定されており、県内一の出荷量を誇ります。「へきなん美人」の出荷は1、2月をピークに3月上旬まで続きます。「碧南人参の日」は、「いい(1)にん(2)じん(3)」と読む語呂合わせと、碧南人参が一番熟して甘くなる時期にちなんでつけられ、記念日は2008年から一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されています。
部会の山中力四郎さんは「試飲していただいた方には好評だった。『へきなん美人』の持つ、素材本来のおいしさを伝えられた。収穫最盛期を迎えているので、地元の人にもたくさん買ってもらいたい」と話しました。
試飲会は1月21日に開かれるJA碧南地区農業まつりにあわせて、碧南市江口町にある碧南市農業活性化センターあおいパークでも行われます。当日は200円(税込)で「へきなん美人」の詰め放題イベントも催されます。
- 「へきなん美人」の生搾りジュースの試飲を勧める部会員ら
碧南のニンジン 国会議員にPR
2024/1/11
JAあいち中央碧南人参部会の山中重信部会長と加藤浩孝副部会長、JAの渥美純一組合長、碧南市の禰冝田政信市長ら10人は、1月11日に東京都千代田区の経済産業省で国会議員を表敬しました。1月23日の「碧南人参の日」を前に、同部会が栽培するブランドニンジン「へきなん美人」をPRすることが目的です。衆議院の石井拓議員らを訪問し、「へきなん美人」6箱(1箱あたり3本入り15袋)を手渡し、今年の作況を報告しました。
当日は、大手食品スーパー株式会社ライフコーポレーションのセントラルスクエア押上駅前店を視察し、あわせて「へきなん美人」の生絞りジュースの試飲会を行いました。同店では、「へきなん美人」特設売り場が設けられています。今年度、JAは安城市赤松町のJA総合センター内多目的総合集出荷場パッキングセンターで袋詰めした「へきなん美人」40万袋(1袋3本)の出荷を目指しています。
山中部会長は「今年も『へきなん美人』の名前に恥じないニンジンができている」と報告し、「店舗では思わず手に取りたくなるような商品陳列に圧倒された。試飲の反応がとても良く、『へきなん美人』は中京圏だけなく関東圏でも選ばれるニンジンだと分かり、うれしかった。今後も部会員みんなとたくさん良いものを出荷していきたい」と話しました。
碧南市は冬ニンジンの指定産地に認定されており、県内一の出荷量を誇ります。「へきなん美人」の出荷は1、2月をピークに3月上旬まで続きます。
- 石井拓衆議院議員(中央)を表敬訪問する山中部会長(右から1人目)ら
「へきなん美人」収穫が最盛期
2024/1/9
県内最大のニンジンの産地碧南市で、冬ニンジンの収穫が最盛期を迎えています。1月から2月は、収穫量がピークを迎えるだけでなく、寒さが厳しくなることでニンジンが一番甘くなる時期です。JAあいち中央碧南人参部会は「へきなん美人」のブランド名で出荷。鮮やかな紅色と強い甘さがあり、ニンジン独特の臭みが少ないのが特徴。中京市場を中心に北陸・関西・関東方面に出荷しています。3月上旬まで総出荷量8000トンを見込みます。
今作は播種時期の大雨により一部で播き遅れや播き直しがありました。その後、暑さや乾燥で生育への影響が心配されましたが、数日おきに散水を行い、「へきなん美人」ブランドの名に恥じない品質に仕上がっています。
ニンジンは朝収穫するとひび割れの危険があるため、部会では昼からの収穫を中心としています。山中重信部会長の圃場では、専用の収穫機でニンジンを次々と引き抜き、作業を進めました。水洗い後、等階級ごとに選別、箱詰めしました。
山中部会長は「栽培するのに難しい環境が続いたが、手間をかけることで例年通りの高品質でおいしいニンジンができた。「へきなん美人」は、ニンジンが苦手な人でも、臭みがなく食べやすいので、野菜スティックやジュースなどで「へきなん美人」の甘さを感じてほしい。最盛期を迎え、たくさんの「へきなん美人」が出荷されるので、どんどん食べてもらいたい」と話しました。
- 最盛期を迎え収穫される「へきなん美人」